Editorial Manager®外部連携サービスのご紹介!パート1!

2022/06/29|ブログ

こんにちは!Editorial Manager®(以下EM)サポートの髙橋です。

異例の早さで梅雨が明け、暑い日が続いていますね。まだ体が夏を迎える準備ができておらず、早くも夏バテ状態です。水分補給をしっかりしながら、体調管理には気を付けたいところです。

在宅勤務で運動不足を気にしてはいるものの、炎天下の屋外で運動する勇気が出ず、最近は家でYoutubeを見ながら踊っています。皆さんも涼しい部屋で楽しく踊って夏を乗り越えましょう♪

さて、今回はEMと連携している外部サービスについてご紹介いたします。

EMには、査読審査のサイクルをより充実させるため、外部サービスやデータベースと連携しています。以前このブログでもご紹介したSimilarity Checkも、その一つです。

今回は、Reviewer LocatorとCRediTについてお話します。

Reviewer Locatorとは?

※2023年11月追記
現在は、次世代の類似サービスがリリースされており新規利用顧客は次世代サービスのみ利用可。

Reviewer Locatorとは、Clarivate Analyticsが提供する査読者検索サービスです。

Web of Scienceと連動して、EMの査読者検索画面から直接外部の査読者を検索して査読者情報の確認や査読打診を行うことができます。

EMとReviewer Locatorを連携させることで、EMに投稿された論文の標題や抄録、キーワードなどをもとに、査読に最適な研究者を推薦してくれます。

Reviewer Locatorが推薦する候補者は、執筆した文献が過去5年以内にWeb of Scienceへ収録された研究者となります。EMにアカウントが存在しない査読者は、Reviewer Locatorの機能を通して選定されることで自動的にEMに代理登録され、ユーザデータとして蓄積されます。

査読者を選定する作業は、ジャーナルの審査の中でも時間や労力のかかる作業かと思います。外部サービスとの連携によってスムーズに候補者探しを行うことで、編集者の負担も軽減され、審査全体の期間も短縮することができます。

CRediTとは?

CRediT(クレジット)とは、データの標準化を図る非営利コンソーシアム CASRAI による、論文の著者の役割を体系化した世界初のタクソノミ(情報の分類の仕方を定義したもの)です。

CRediTは14の役割に分類されており、著者は投稿時に自分自身や共著者が果たした役割の情報を付け加えることができるようになります。著者が付け加えた役割情報は、投稿のメタデータとして活用することができます。CRediTが定義する役割は以下の14分類です。

Contributor Roles 定義(弊社訳)
Conceptualization アイデア、包括的な研究の目標と目的の定式化または進化
Data curation データの使用とその後の再利用のために、注釈(メタデータの生成)、データの研磨、および調査データ(データ自体の解釈に必要なソフトウェアコードを含む)を維持するための管理
Formal analysis 統計的、数学的、計算的、またはその他の正式な手法を適用して、研究データを分析または統合
Funding acquisition 論文につながるプロジェクトの財政的支援の獲得
Investigation 調査および調査プロセスの実施、具体的には実験の実行、またはデータ/証拠の収集
Methodology 方法論の開発または設計、モデルの作成
Project administration 研究活動の計画と実行に対する管理と調整
Resources 研究資料、試薬、資料、患者、実験室サンプル、動物、機器、コンピューティングリソース、またはその他の分析ツールの提供
Software プログラミング、ソフトウェア開発。コンピュータプログラムの設計、コンピュータコードとサポートアルゴリズムの実装、既存のコードコンポーネントのテスト
Supervision コアチームの外部のメンターシップを含む、研究活動の計画と実行に対する監督とリーダーシップの責任
Validation 結果/実験およびその他の研究成果の全体的な複製/再現性の検証
Visualization 公開された作品の準備、作成、またはプレゼンテーション、特に視覚化/データのプレゼンテーション
Writing – original draft 公開された作品の準備、作成、および/またはプレゼンテーション、具体的には最初のドラフトの執筆(実質的な翻訳を含む)
Writing – review & editing 元の研究グループの研究者による論文の準備、作成、および/またはプレゼンテーション、特に批評的なレビュー、解説、または改訂–出版前または出版後の段階を含む

 

EMでCRediTの機能を有効にすると、著者一人ひとりに対して役割と貢献度を選択できるようになります。

著者がCRediTで分類された役割を示すことで、ジャーナルは正確性や透明性 、著者の役割を細かく可視化し、認識・把握することができます。また、著者が論文に貢献した影響力を一貫性のある情報として、より正確に測ることができるようになります。

さいごに

今回はEMの外部連携サービスの一つである、Reviewer LocatorとCRediTについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

Reviewer Locatorは有料の外部サービスとなり、設定いただくと費用が発生いたします。お申込みのご希望や詳細を知りたいという学会様は、EMクライアントサポートまでお気軽にお問い合わせください。

EMとの外部連携サービスをご活用いただくことで、ジャーナル編集をより効率的に行っていただけたら嬉しいです。

次回は外部連携サービスご紹介!パート2!です。お楽しみに♪