Editorial Manager®外部連携サービスのご紹介!パート2!
こんにちは!Editorial Manager®(以下EM)サポートの髙橋です。
季節も進み、温かく過ごしやすい日が続いていてうれしいです。皆様、お元気でいらっしゃいますか?
朝晩と日中との寒暖差が大きい時期でもありますので、体調を崩されませんようご自愛くださいね。
さて、今回はEMと連携している外部サービスのご紹介第二弾!ORCID(オーキッド)とReviewer Recognition(旧Publons)についてご紹介します。
それぞれのサービスについてすでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回はEMとの連携について書いてみます。
以前ご紹介したReviewer LocatorとCRediTとの連携機能については、こちらをご覧ください。
ORCIDとは?
ORCID (Open Researcher and Contributor ID) は、世界中の研究者に一意の識別子を与えることを目指す国際的な非営利組織です。「研究、奨学金、イノベーションに参加するすべての人が一意に識別され、分野、国境、時間を超えて貢献することにつながる世界」というビジョンのもと、2012年に設立されました。
ORCIDでできること
ORCIDにアカウントを作成しORCID iDを取得することで、研究者としての自身のプロフィールと共に、論文や大会発表などの研究業績、さらには取得した研究助成金の情報などを無料で登録し、閲覧することができます。
ORCIDとEMの連携
ORCIDとEMを連携させると、以下のようなことが可能になります。
- EMへのシングルサインオン
各ジャーナルのEMサイトでは、ジャーナルごとにIDとパスワードが必要ですが、ORCIDのシングルサインオンが有効であればログイン時のIDとパスワードをORCID iD一つに集約することができます。
【EMログイン画面】
- 著者の信頼性の向上
EMの著者や共著者に対してORCID iDの登録・認証を必須にすることで、ORCIDに登録されている情報とEMのアカウントを紐づけることができます。ジャーナルはORCID上の著者の実績を確認のうえ審査を行うことができ、著者のなりすまし等不正防止に有効です。
- ユーザ登録時の負担軽減
ユーザ登録時にORCID iDを入力することで、ORCIDプロフィールから自分の情報を取得し、EMに反映させることが可能です。ユーザは都度ユーザ登録時に情報を手入力しなくても、自動でORCIDに登録してある情報が入力されます。
ORCIDは無料でEMと連携させることができますので、連携をご希望のEM利用ジャーナルの編集部の方はお気軽にお知らせください!
Reviewer Recognition(旧Publons)とは?
Reviewer Recognition(旧Publons)は、研究者がジャーナルの査読と編集への貢献を登録し、追跡、分析するためのWebサービスです。 「査読をより迅速で、効率的かつ効果的にすることで科学を加速化する」という使命のもと、2012 年に設立されました。現在は、Web of Scienceの提供元であるClarivate Analytics(クラリベイト・アナリティクス)が提供しています。
【Reviewer Recognition メインメニュー】
Reviewer Recognitionでできること
Reviewer Recognitionでは、無料でアカウントを作成することができます。アカウントを作成すると、以下のような実績の登録や管理ができるようになります。
- 自身のプロフィールを作成・公開する
- ジャーナルの編集委員や査読者としての活動を記録する
- 記録した査読実績を履歴書や助成金の申請などに利用する
- 統計閲覧ページにおいて査読総数、査読した論文のアクセプト率、査読した論文が掲載されたジャーナルのインパクトファクター、レビューの平均単語数などを集計、分析する
アカウントには一意の ID が割り当てられるので、名前や所属機関が変わっても記録を継続して利用することが可能です。
また、1つ目にご紹介したORCIDと Reviewer Recognitionを連携させることで、ORCID から Reviewer Recognitionに情報を紐付けすることもでき、反対にReviewer RecognitionからORCIDへ記録をエクスポートすることもできます。
【ORCID連携画面】
Reviewer RecognitionとEMの連携
EMとReviewer Recognitionを連携させると、EM上から直接査読実績を追加することができます。
査読者側の手順は以下のような簡単なステップです。
- 査読時「Reviewer Recognitionに査読を追加しますか?」という項目にチェックをいれて査読を送信する。
- 査読完了後、Reviewer Recognitionから査読を追加するためのリンクが メールで送信される。
- リンクをクリックし、アカウントに査読実績を追加する。
査読したEM利用ジャーナルがReviewer Recognitionと連携していると、ご自身でジャーナル情報を入力したり、メールを転送をしたりする手間をかけずに査読実績の登録ができます。
Reviewer RecognitionとEMの連携には費用が掛かりますが、このように査読者は簡単に実績をReviewer Recognitionに登録できます。Reviewer Recognitionとの連携を希望するEM利用ジャーナルの編集部の方はEMクライアントサポートまでお問い合わせください。
さいごに
今回はEMの外部連携サービスの、Reviewer RecognitionとORCIDについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
詳細を知りたいという学会様は、EMクライアントサポートまでお気軽にお問い合わせください。
2回にわたって外部連携サービスについてご紹介させていただきました♪
次回のブログもお楽しみに~!!